槍ヶ岳 飛騨沢ルート 登山

山行日2014年8月1-3日
山域、ルート槍ヶ岳 飛騨沢ルート
山行形態登山
メンバーI瀬(監修) H瀬(記)

槍ヶ岳 飛騨沢ルート 登山 山行記録

神戸山岳会に入る以前から、憧れ続けていた槍ヶ岳先輩のIさんにサポートして頂けることになり、登る機会に巡りあえました準備の段階から先輩方にアドバイスを頂き、いざ万全の態勢で臨んで参りました。

[1日目 新穂高駐車場→槍平小屋]

0820駐車場~1035白出沢出合~1235滝谷出合~1450槍平小屋

7月31日23時 西宮北口駅でIさんと合流。私がAT限定のため車が運転できずIさんお一人に運転して頂き、休憩をとりつつ一路新穂高へ

8月1日早朝、新穂高温泉の登山者無料駐車場に到着。平日のためすんなり駐車できましたが、休日だとすぐに満車になるとのことしばし仮眠をとった後、登山届を提出し、いざ念願の槍ヶ岳へのスタートを切ります
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駐車場から穂高平小屋までは、整備された道です。快晴にもめぐまれて意気揚々と歩いて行ます。「これからどんな風景に出合えるのかな」と期待に胸を膨らませ、初めて見るアルプスの山々に見惚れながら歩いて行きます。

しかし、途中ショートカットの登山道があったのですが、ふたりして見逃してしまうプチハプニングしかも、だんだんと気温も上がっていき、初めて背負うテント泊の重量が、寝不足の体に堪えてきます。そんななか、白出沢出会に到着登山者用の休憩所があり、荷物を置いてしばしの休憩。水場もあり、汗をかいた顔を洗ってすっきりします。

白出沢出会から滝谷避難小屋までは、登山道らしい道に。道が濡れていて、石の上に生えた苔で滑りそうになります。荷物が重いと、こんなにもバランスがとりにくいんですね初っ端から悪戦苦闘しつつ、バランス感覚の悪さが恨めしくなってきたころ、なんとか滝谷出会に到着暑くてバテテきていたので、沢の冷たさが嬉しい火照った足を、雪解けの冷たい水でクールダウンしつつ、大休憩
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あまりにも沢の水が気持ちよすぎて、
気がついたら水の掛け合いに(* ̄∇ ̄)ノAHAHA

沢で鋭気を養ったあとは、本日の宿泊地である槍平小屋を目指して、もうひと踏ん張り沢を渡る際、Iさんと同じルート辿ろうとするのですが、足元ばかりみてしまい、気が付いたらルートから外れていました気をつけないと・・・。
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そうこうしているうちに、ついに槍平小屋に到着ですO(≧∇≦)Oイエイ!!。受付でテント泊(一人1000円)の申し込みを済ませ、いざテント場へ Iさんに教えて頂きながらテントを張ります。設営後は、ジュースで( ^^)/▽☆▽\(^^ ) カンパーイ 残念なことに雨が降ってきたので、テントの中で晩御飯の準備にとりかかります。メニューはペペロンチーノとコーンスープ♪ ニンニクの香りに我慢できず、パクリ・・・((*´゚艸゚`*))まぃぅ~♪.コーンスープのクルトンも大きくて、食べ応え十分「美味い美味い」とつぶやきつつあっというまに完食 (´~` )モグモグ

しかし、外の天気は更に下り坂・・・雷まで・・・。明日の天気を心配しつつも、この日のために購入したシュラフを取り出し、「無事にアタックできますように」と、うつらうつらしつつ就寝
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[2日目 槍平小屋→槍ヶ岳山荘]

0515槍平小屋~0710千丈沢乗越分岐~0750千丈沢乗越~0935槍の肩~1000槍ヶ岳

03:30起床。目覚めてすぐに、あま~い紅茶をゴクゴク。寝起きの体に糖分が沁み渡りますo(≧~≦)oその後は、朝ご飯に蕎麦を。普段朝に麺類を食べることがないので、すこし胃がびっくり 朝ご飯の後は準備を整え、5時過ぎに出発当初の計画では登頂したあと、槍平小屋まで戻ってくる予定だったのですが、ヘリの荷揚げの関係でテントをデポできずそれならばと、せっかくなので槍ヶ岳山荘で設営しようということになり、テントを担いで登ることになりました

Iさんにところどころ山座同定してもらい、左手に笠ヶ岳の稜線を眺めながら、登って行きます。混雑のタイミングをずらした日程にしたため、登山者の姿も少なく、高山植物を見つめながら、静かに歩みを進めることができました。千丈沢乗越分岐へ到着し、しばし休憩です。その後は、昨晩の雨がうそのような、青い青い空を頭上に、すがすがしい気持ちで千丈乗越方面へ進路をとっていきます。
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しかし、ここからはけっこうな急登、一歩一歩慎重に登っていきます。そしてやっとのことで千丈乗越まで上がりきると、360度素晴らしい眺め!!!黒部五郎岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、ありとあらゆる山が見えますその全てに登られたIさんが眩しすぎる(゚・゚*ホレボレ ここでゆっくりと休憩しつつ、地図と実際の山々を見比べ、いつか自分もと野望を燃やします(炎∀炎)メラメラ
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心行くまで景色を堪能した後は、いざ山頂に向かって出陣です素晴らしい景色に、気持ちは高ぶっているですが、段々と空気も薄くなってきたのか息が切れるのが早い しかも、心配していた踵の靴ずれの影響で足が痺れてきて、息切れに拍車をかける(;゚∀゚)=3ハァハァ しかし、予防でテーピングをしていたので、踏ん張りも効き、遅れてなるもかとIさんについて行く

そしてとうとう、夢にまでみた槍ヶ岳山荘に到着ですしばし喜んだ後、槍ヶ岳山荘に荷物をデポして、天気のいいうちにアタックをかけます。

想像通りの険しい岩場でしたが、Iさんのアドバイス通りに足を運び、慎重に慎重に。人も少なく混雑なく登れたのは、ラッキーでした  そして、とうとう最後の梯子 を登りきると、夢にまでみた、槍ヶ岳山頂ですそこには私の想像を超えた大パノラマが広がっていましたあまりの景色に圧倒され言葉もなく、見惚れるばかり。気がついたら無心で眺めていました
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まだまだ居たかったのですが、そういうわけにもいかず、ガスが出てきたタイミングで山頂を後にします。これがまた上りより下りの方が怖い・・・凄い高度感です!。しかし、堡塁で岩登りを体験していたので、なんとか足は竦まずにすみました堡塁万歳!落石しないよう注意しながら、降りていきます!
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通算6回目!?の槍の穂先から、遠くを眺めるI先輩

ふぅ、無事に槍ヶ岳山荘に戻って来ました。振り返って穂先を見ると、結構な渋滞が発生しているではないですかしかもあっという間にガスが広がっていて、もう先ほどまでの眺望は望めそうにありません本当にベストタイミングのアタックでした

槍ヶ岳山荘でテント泊の受付(1 人1000円)をすまし、飲み物を購入して目の前のベンチで乾杯です!ぷはぁ♪─── O(≧∇≦)O────♪アルコールが身にしみます

テントを設営し終えたのが、12時ごろ。二人とも高山病の症状が少し出ていたので、日没までの間のんびりと過ごします 下界では味わえない贅沢な時間でした。しかし、昨晩と同じで天気は下り坂 夕焼けを期待していたのですが、雨もポツポツと降ったり止んだりでした。でも、雷が鳴らなかっただけよしとしましょう。3000m地点での雷なんて・・・想像しただけで身の毛もよだちます((((;゚Д゚ガクガクブルブル

そして、いよいよお楽しみの今日の晩御飯は、カレーと親子丼 私がカレーで、Iさんが親子丼です。カレーのスパイスの香りがこれまた食欲をそそります昨日と同じで、あっという間に完食まいうーご馳走でした

食べた後は、すぐさま就寝 昨晩ぐっすり寝むれたので、なんの心配もしていなかったのですが、甘かったです まず、テントが昨日とは違い密集していて、周りの声がよく聞こえることにビックリ 更に、寒さで目が覚めてしまい、そこから寒くて眠れません 特に足先と腰が、冷えて冷えて 「これじゃあ、冬山は無理だなぁ」と悲しくなりつつ、眠れない夜を過ごします。夏山といえどもカイロ必要ですね!

[3日目 槍ヶ岳山荘→新穂高駐車場]

0535槍の肩~0750槍平小屋~0855 滝谷出合~1045白出沢出合~1230 駐車場

起床も昨日と同じで3:30。朝ご飯と身支度をすまし、ご来光を見に行きます昨日は気づかなかったのですが、富士山も遠くに見えているではないですかびっくり 「穂先」と「日の出」と「富士山」、というトリプル素晴らしい景色に、すこしウルウル Iさんに見られると恥ずかしいので、必死にパチパチと瞬きです こんなに感動できる景色と出会えたのも、頑張って登ったおかげですねごほうび頂いちゃいました
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さあ!御来光を心行くまで堪能した後は、テントを片づけ下山の準備を整えます。「バイバイ、またね」と心の中で呟きつつ、下山スタート 登りの時とは違い、今日は団体さんが大勢いらっしゃいます。韓国語や中国も飛び交っていて、槍ヶ岳の人気の高さがうかがい知れますね。ペース配分の勉強ということで、先頭を歩いたりしつつ、順調に高度を下げて行きます。行きは必至すぎて見落としていた藤木レリーフをパシャリ
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そろそろ太ももが・・・というところで滝谷出会に到着行きと同じで、ここでも大休憩今日は曇っていて寒くなるのは分かっていましたが、誘惑には勝てず・・・・。頭から水をかぶります冷たいけど最高!!!

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しかし、案の定体が冷えてきて、コーヒーを淹れて頂いて、ほっと一息

さあ、もうひと踏ん張りといきしょう白出沢まで順調に通過し、穂高平小屋の側から、行きに見落としていた登山道に入ります。道があまりよいとは言えず、林道を歩いてた人と大してスピードは変わりませんでした疲れた足には林道のほうが楽かな距離的にはこちらのほうが短いのですが、お好みでといったところでしょうか
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そして、やっと登山届を提出した、新穂高登山指導センターに帰ってきました長かった山行もこれで終わりです。ほっとしつつも、なんだかしんみりとした気持ちに明日から仕事かぁなんだか頭が、フワフワとしていて現実感のない不思議な感覚でした。

あとは「石動(いするぎ)の湯」という温泉に立ち寄り、体をほぐして帰宅の途に着きました

今回人生初めての、2泊3日という長い山行を行うことができました。余裕のある日程を組めたおかげで、ゆっくりと、山の雰囲気を肌で感じながら、終始過ごすことができたと思います。先輩のIさんには、テント泊のいろはを教えて頂き、大変充実した山行をご指導頂きました。怪我もなく無事に終えられたのは、終始サポートして下さったIさんのおかげと感謝しております。ありがとうございました。今回学んだことを、次の山行に繋げれらるよう、また日々の例会に励みたいと思います。