富士山 富士宮口 山スキー
山行日 | 2014年4月27日 |
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山域、ルート | 富士山 富士宮口 |
山行形態 | 山スキー |
メンバー | Y山 |
富士山 富士宮口 山スキー 山行記録
気象庁発表の500hPa高層天気図及び500・850hPa気温予想図を確認したところ、五合目までの道路が開通して直ぐの4/27(日)は等高度線の幅が広がって風が弱まり、気温も上がって絶好の山スキー日和となりそうだった。
4/26(土)休日出勤で仕事を終え自宅発。
翌日早朝から五合目出発。予報通り快晴無風で雲一つない富士山を仰ぎ見つつハイクアップ開始。
視界が効くため山頂の山小屋まで見通せ、意外と近く感じる。シール登高をしようとしたが、早朝で五合目の気温は約マイナス1℃で雪面はカリカリのアイスバーン。
ヒールリフターを使用するとTLT純正クトーはまるで役に立たないので持参しておらず、シール登高は諦めてクランポンに換装。
スキーブーツでの直登は足首が登山靴に比べて可動域が少なくツラいので、ジグを切りつつ順調に高度を上げていく。
振り返ると雲海と絶景が広がりテンション上がる♪
昨年は上長が前触れなく半年間も休職した為、仕事が超忙しくて富士山の山スキーは2年ぶり。
昨年富士山は世界文化遺産に登録され、世界遺産になって初の山スキーだ。3,000m以上の高度に登るのは昨年10月の槍→西穂縦走以来。高度3,300mあたりからは流石に空気が薄く感じる。
高山病にならないよう、呼吸に気を付けつつゆっくりと登高していき、約5時間かけてピークハント。
2年前の5月に比べると積雪が2mほど少ないようだ。休憩なしで、そのまま日本最高所の剣ヶ峰へ向かう。
夏道と比較すると馬の背はクランポンの爪が気持ちよく刺さって登り易い。
気温は約マイナス4℃、頂上付近は3~4m/sとこの時期の富士山としては無風と言ってもいいくらいだ。2年前は剣ヶ峰の標石は「日本最高」まで積雪に埋もれていたが、今回は「日本最高峰富士山剣ヶ峰」とバッチリ雪面から出ていた。
今日は天候が良い休日の為、登山者・スキーヤー・スノーボーダーも多く、珍しく山頂で写真を撮ってもらった。
序盤は傾斜がキツく、ビビりながら滑走するが、雪面は意外にも適度なザラメとなっており、快適に滑走。
他にシュプールはなく、真っ新な雪面に自分だけのシュプールを刻んで火口底に到達。2年ぶりの富士山火口。風もなく快晴で日差しが強くて暑い。
火口底から虎岩を見上げつつ小休止し、クランポンに換装してお鉢へ向けてハイクアップ。
薄い酸素に息を切らしつつ富士宮口頂上に到着し、スキーに換装。
快晴の中続々と登高してくる登山者を見下ろしつつ滑降開始!
頂上付近はカリカリのアイスバーンで緊張したが、高度を3,200mほどまで下げると積雪が緩み、絶景を堪能しながらザラメ滑走を楽しむ。