第63回富士登山競争

2010年7月23日  メンバー竹内

大会オフィシャルページより
昨年とはうってかわって厳しい暑さの中、距離にして21km、標高3,776mの富士山頂上を目指して、約2,600人のランナーが富士吉田市役所前をスタートした。今年から山頂コースにエントリーするには、過去3年以内の五合目2時間30分の記録保持が必要。これはランナーの安全を考慮した措置。このため山頂コースは前年より約500人減少、五合目コースは逆に約2,000人増加した。つまり山頂を目指すには2年掛かりの挑戦となる。

参加人数 5,461人 (山頂コース:2,633人、五合目コース:2,828人)
スタート時の気象条件(午前7時スタート時点)
富士吉田市役所スタート地点(標高770m) 気温23.1℃、湿度84%
富士山山頂(標高3,776m) 気温 7.5℃、湿度21%
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午前7時
スタート。悪天候で五合目打切となった昨年と違い、朝から富士山頂まできれいに見えている。あそこまで上るのか!7時スタート。Bブロックの先頭近くにいたのでスタートロス12秒。アップとして坂ダッシュをしていたので呼吸も楽に走れる。昨年より回りのランナーが少なく走りやすい。

0:37(昨年0:37)
中の茶屋着。ここまでは余裕を持って走れる。

1:01(昨年1:06)
馬返着。ここまで足首や両ふくらはぎが順に攣りだすが、だましだまし走っているうちになんとか回復。

2:01 (昨年1:55)
五合目着が昨年より6分も遅れてしまう。

六合目より上を考えて、木陰があるうちに意識して体を休めながらと余裕を持ちすぎた。

いよいよ六合目の木陰のないところに出るが、風も少なくガスが出ていて直射日光にさらされない絶好のコンディションとなる。来年の天候が良いとは限らないのでこの好条件で完走しておかないと。

3100m頃から全身のだるさと、なぜか段々眠くなってきて、周りが異常に明るく、瞳孔が開いている感じ。

3:40
八合目関門。歩きながら寝ているような状態で、後続ランナーに迷惑をかけながら、どんどん抜かれた。

4:24
ゴール。もう無理しなくてもという感じであきらめかけたが、山頂手前の「間に合うぞ、ガンバレガンバレ」の大応援に励まされ、最後の踏ん張りで、タイムアウトの6分まえにゴールできた。ゴール後もあまりに眠いので、山小屋でしばらく寝ていた。

レース後はもう富士登山競争は十分とおもったが、最近は、来年は余裕を持って笑顔でゴールしたいと前向きになれた。
<ゴールのための富士山試走>
1日目 7/3(土)
曇り 富士吉田市役所を7:13スタート
(上り)中の茶屋45分~馬返し28分~五合目佐藤小屋1時間3分~7合目手前2700m辺り28分 (下り)7合目手前~五合目バスターミナル~五合目佐藤小屋~馬返し~中の茶屋~富士吉田市役所。走行合計6時間、距離35キロ、標高差2000m。レースの第2関門である五合目佐藤小屋まで2時間16分。これでは完走できないタイム。

2日目 7/4(日)
晴れ 車でスバルラインで五合目へ。昨日の続きで六合目から山頂まで。今日の目的は高所順化とコース後半の試走。
六合目からスタート~本八合目1時間10分~山頂34分。山頂まで1時間44分。昨日分と合わせると、市役所から山頂まで4時間半の制限時間で完走する目処が立ってきた。ついでにお鉢めぐり41分。お鉢めぐりは平らな場所が多くて結構気持ちよく走れる。日本最高所でのトレールランができ最高の高所順化ができた。走行合計4時間半、距離14キロ標高差1500m。

ふりかえり
○ 2日間の試走で、事前に完走の目処が立ってレースに臨めた。
○七合目からの岩場は山やの経験が活き優位だった。
○ついに完走Tシャツを手に入れたこと。

×昨年と同じように、練習で足を痛めたこと。雨の続いていたので、1週間前 に階段上り30分を2セットした際、ふくらはぎに違和感を持ち、完治しないままレースに臨むことになった。階段上りの負荷を甘く見ていた。
× 十分に高所順化したはずなのに高山病で低酸素状態になったこと。体力不足か。