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由良川源流         2005年11月19日-20日   岡島 橘


 例会山行で京都北山最奥部 由良川源流へ行く。参加者は二名のみで寂しいが山と焚き火と酒があれば盛り上ることも出来るだろう。 

 朝9時、JR西宮駅集合。R171より川西、篠山、和知を経由し、京大芦生の森演習所には午後1時過ぎ到着。想像していたよりも素敵な所だ。言葉にしづらいが何となく雰囲気が良い。駐車場に車を止め、昼飯を掻き込み、小雨の中行動を開始する。慌てて出てきたため合羽を忘れて来たので車中にあったビニールポンチョを被って行く。

 トロッコ軌道跡をとぼとぼと歩き、1時間弱で○○小屋に着く。あたりはしとしとの雨だが原生林が素晴らしい。大峰のような杉林が一切なく、真っ赤と真っ黄色の広葉樹林が広がる。小休止後歩くこと小一時間で○○小屋に着。そして3時間ほどでカズラ小屋へ到着。
 中は快適そうで何人かがコンロを沸かしたりしている。ここまで来ればまあまあ予定通りだが明日のことを考えてもう少し歩いておく事にする。

 午後4時、七瀬谷出合いに到着。焚き火跡があり、ちょうど区切りのポイントである。早速テントを張り、薪を集め、宴会の準備をする。雨の中少し手こずったがさすが北大山岳部出身の岡ちゃんは焚き火のプロであった。寡黙な男同士で酒を酌み交わし午後9時、就寝とする。

 朝6時起床。7時発。ここからは山道の状況が悪くなり主にバランスの要る斜面のトラバースとなる。ほとんど休む暇のない45度の斜面のトラバースが4時間続き、平衡感覚がなくなってしまい、先頭の岡ちゃんからだいぶ遅れてしまった。11時、岩谷出合着。ここからは随分と道が整備されていて、林道へは12時前に出た。時間があれば三国峠までとも思ったが帰りの時間を考え、奥までは行かずに林道を演習林事務所まで戻る事にする。この林道歩きはハードかと思ったがまわりの素晴らしい原生林がやさしく迎えてくれて、まったく辛くない3時間の歩きだった。午後4時、駐車場到着。和知-篠山経由で戻る。

NOTES
 七瀬谷出合から岩谷出合までの山道がハードだった。ザイルを
 出すほどでもないが落ち葉の中で足を滑らしたら2〜30Mほど
 下の谷へ恐怖の滑り台を直滑降という道が延々と続く。
 所々に鎖が隠れていて、それをつかまないと上にあがれない。
 一人で行ったなら、始終謎解きのパズルを考えながら歩くこと
 になるだろう。  
 また、京大演習林全体の雰囲気は素晴らしい。癒された気がした。
 



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