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会津駒ヶ岳山スキー  2004年01月11日(日)
 
  風雪 ー12℃(1755m地点)    L.金田 晏  友人

  早朝宇都宮を出発,空は満天の星空だが強風が吹いている。冬型なので県境の山王トンネルを抜けるとやはり吹雪だった。時折地吹雪のため視界がゼロになり車が立ち往生させられる。道路除雪のため待機しきりに有り。檜枝岐村は降りしきる雪の中に溶け込むかのように静かだ。
 8時登山口の滝沢橋(標高930m)を出発。先行者のラッセルを追って上ノ沢に沿って尾根を目指す。山の神様に「今年も登らせていただきます」と山の安全を祈る。杉林で上ノ沢から離れ浅い開けた沢を登り中程で左の尾根上(1230m)にトラバース気味に出る。ラッセルのおかげで55分で300mの高度をかせぐ。
 尾根は横なぐりの風雪でラッセル跡も消えヘルメットの上からウインドヤッケの風防を被り友人を待つ。先行者はストックの跡からして2名のようだ。軽いパウダースノーを期待していたのに今日の雪は随分重い。さぞラッセルが大変だろうと上を見上げるが先行パーテイは見えない。
 30分で夏道の在る主尾根とのジャンクション(1350m)へ,ここはヘリ着陸用地にブナ林が伐採されていて広く開けた台地になっているのでガスっているときは方位に要注意点だ。昨年の1月5日に来たとき付けた「KAC」と書いた黄色の標識が木の枝の高いところに残っていた。その高さから見ると今年の積雪量は1.5m位少ない。
 ルートはここから素晴らしいブナ林の登りとなり所々残る踏み跡を辿って快調に登る。轟々と尾根を吹き抜ける風雪もブナ林の中では優しくなる。友人が遅れがちなので待ちが多くなり,ペースを落として登る。夏道の「水場」(1650m)で休憩を取る。
 友人は「早くてついて行けないよ」と愚痴をこぼす。リウマチ,喘息,膝痛と山登りには大敵の持病を三つも持ちながら山行を続ける姿勢には敬服してしまう。針葉樹林帯に入ると尾根の傾斜も緩くなり小さなギャップを上下しながらの登高となる。
 突然前方に二人の人影が下ってくるのが見える。言葉を交わすと横浜から来たという若いペアで時間切れで下山するという,ラッセルの礼を述べて別れる。友人の進言で我々も11時30分1755m地点で下山することにする。12時滑降開始,重い雪に思い道理のスキーが出来ないまま13時に下山する。

タイム:自宅出発4:00〜檜枝岐着7:30〜登山口(滝沢橋)出発8:00〜尾根上1230m地点着8:55〜ジャンクションヘリポート台地着9:30〜水場(1650m)着10:30〜45〜最高到達地点(1755m)着 11:35〜下山開始12:00〜檜枝岐着13:00         記:金田



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