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御嶽山 2003年10月24日〜25日    記)金田 晏

 若い頃一緒に山に行っていた奥田夫妻(元神戸山岳会会員)の誘いでO.Bや元会員が久しぶりに御嶽山の麓の休暇村で旧交を温めることになった。他のメンバーは都合がつかず御嶽へ登るのは私一人だけになってしまった。

 親睦会参集者 岡崎 野上 藤本 乾夫妻 土居 奥田夫妻(敬称略) 金田 

10月24日(金) 途中で睡魔におそわれたら直ぐ眠れるようにサイドシートにシュラフを広げて用意万端整えて22時自宅を出発。

10月25日(土) 晴  単独運転で精神が緊張昂揚しているのか睡魔におそわれることもなく王滝村 田ノ原の御嶽登山口の大駐車場(2200m)に4時50分に着く。辺りは未だ暗くシュラフに潜り込むや直ぐ寝てしまう。
 ふと目が覚めると7時15分だ。御嶽の頂上剣が峰(3063.4m)や遠くに槍,穂高も良く見えて上天気だ。お茶を沸かしてファストフードで朝食を済ませ8時に出発。山頂を見上げると雪は無い。標高差にして870mほぼ直登気味に山道が見える。石の大きな鳥居をくぐって広い参道を行く。やがて登山道らしくなってきたかと思うと階段の始まりだ。
 膝痛持ちの私には最もイヤな登山道だ。古くからの信仰の山は何処でも同じような傾向だ。急登だがグングン高度が稼げて森林限界に出る。中アの向こうに白峰三山そして富士山も見える。八合目,九合目には石室という頑丈な避難小屋があり冬期登山には心強い存在だ。
 10時40分王滝頂上(2936m)に着く。大きな小屋があり4匹の狛犬に守られた立派な御嶽神社がある。3000mの山のてっぺんによく立てたものだ。信仰心のなせる技か知らないが何だか空恐ろしい感じがする。瓦礫の緩やかな広い尾根を地獄谷から吹き上げる硫黄の臭気を含んだ風を受けながら登り最後に立派な石段を登ると神社の前に立ちそこが剣が峰の山頂だった。神社がなければ360度の視界が得られるのに興ざめだ。登山者も次々登ってくるので神社を廻り込んで西側の岩稜をくだり一ノ池を取り囲む外輪山稜の西峰に向かう。
 下方にある二ノ池はほとんどが結氷している。北斜面に残る新雪を踏んで無人の西峰に着く。風を避けて岩陰でお茶を沸かし昼食にする。加賀の白山はもう真っ白,奥美濃の山波を辿って目を南に転ずると懐かしい伊吹山のピラミダルな山容が眺望できた。一ノ池を経由して剣が峰に戻り往路を田ノ原駐車場に15時15分下山する。ロングコースのおんたけスキー場にそって今日の宿泊先おんたけ休暇村へ向かう。

タイム: 田ノ原駐車場発8:00〜王滝頂上10:40〜11:00〜
      剣が峰11:30〜11:45〜西峰12:05〜:25〜剣が峰13:30〜
      田ノ原駐車場下山15:15〜おんたけ休暇村16:00
                                      
                完                     


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