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三岩岳ー南会津の雪深い静かな山ー        ー記ー  金田
2003年2月2日    L 金田 晏  乾 昌弘           

02.02(日)  快晴
  交通情報では関越道は沿線のスキー場へ行く車と雪のため大渋滞と報じているので急きょ,越後の神楽峰から会津の三岩岳に計画変更する。
午前5時,前夜から泊まっていた乾君とともにマイカーにて家を出る。8時30分登山口の小豆温泉着(標高780m), 風もなくいい天気になる。装備を調え9時出発,黒檜沢沿いの夏道は雪崩が出るので道路を少し戻って尾根に取り付く。右手に浅い沢を見て尾根を急登すること1時間,無線中継所のあるピーク(899.3m)に10時05分着。
 ここから目指す三岩岳(2065m)の東面の全貌が良く見える。乾君がなかなか登ってこないので少し下って呼んでみるが返事がない。更に下って呼んでみると返事があり「シールが外れて探しに行ってたんや」とのことで1時間のタイムロスになる。 無線中継所のピークより尾根はやや細くなりシラビソの樹林の中の緩い登りのあとブナ平(1306m)への登りとなる。尾根は次第に広くなりブナ林帯に入る(11時45分)。燦々と降り注ぐ太陽は暖かく有り難いが膝上まで潜る雪を重くし我々のラッセルは遅々として捗らない。12時20分(1120m)昼食休憩,
 乾君は「ここで待ってるから頂上まで金田さん行ってきて」と言うが時間切れでとても無理である。「ゆっくりでええから少しでも高いところまで行って滑ろう」と励まし日没も1時間くらい延びているので14時まで行けるところまで登ることにして12時45分行動開始。地形や日照の関係で所々パウダーもありラッセルが楽になる。
 1200m地点で13時10分,せめてブナ平まで登りたい!!あと100mの標高差だ。視界が開けて14時10分,ブナ平到着(1315m)。シールを外し三岩岳をバックに写真を撮って14時50分滑降開始。重い雪の斜面は慎重に,パウダーな斜面は果敢に滑る。深雪を旨くこなせたときの爽快感はたまらない。苦しいラッセルも吹っ飛んでしまうし頭の片隅では「次はどこへ行こうかな」と考えている。若い頃岩登りに夢中になっていたときの感覚ににている,なとふと思う。乾君は未だ山スキーの経験が少ないので七転び八起きの奮闘で何とか下り16時50分小豆温泉に下山する。この山域は携帯電話の未開地域なので小豆温泉の公衆電話から登山計画書提出先関係者に下山連絡して帰路に着く。



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