岐阜県 笠ヶ岳 金木戸川 打込谷 沢登り

山行日
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山域、ルート
岐阜県 笠ヶ岳 金木戸川 打込谷
活動内容
沢登り
メンバー
OKD、岩瀬た、おせん
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こんばんは、岩瀬た です。
北アルプスの沢に行ってきました。
個人的には、今年は山行やクライミングの目標を具体的に持っているわけでは無く粛々とトレーニングを積んでいるわけでも無く、「楽しめたら良し」とスローな感じで夏を過ごしていますが(仕事がそれなりにビジー)、そんな今年の夏でもちょっとした思い出になる遡行ができて良かったなと思います。

以下、山行記録です。

岐阜県 笠ヶ岳 金木戸川 打込谷 沢登りの山行記録

装備

  • 30mロープ(不使用)
  • ギア類(不使用)
  • タープ x2
  • その他沢装備

行程概要

  • 8/26
    7:00駐車地(金木戸川第2発電所手前 岩波橋付近)出発
    12:00 打込谷 出合
    15:30 標高1649 二又近辺 泊
  • 8/27
    7:00 出発
    13:30 笠ヶ岳山荘 大休止
    14:20 下山開始
    15:30 抜戸岳
    21:00 新穂高温泉 泊
  • 8/28
    帰阪帰神

行程詳細

8/26

6時ごろに駐車地に到着。僕は前日に職場のお食事会があり飲まないつもりだったがなんやかんやで飲んでしまい移動はほぼ爆睡。帰路の運転と山行の無事の遂行を心に誓いながら準備して7時出発。
今回、元々はH.Iさんも参加予定だったが急な仕事で来れなくなってしまい残念。いずれ僕にもそういう時が来るのだろうか。また次はH.Iさんも一緒に行きたい。

長い長い林道歩きを5時間こなし、12時にようやく打込谷出合に到着。入渓。

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林道途中の金木戸神社
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ダムには木造の建物が。悠久。
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打込谷出合
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出合の泊適地。たぶん全行程の中でここが1番良い。

水量が多ければ渡渉が困難とのことだったが、今年は雪解けが早かったからか全く問題なし。
天気予報では午後過ぎから雨が降る予報だったので、今日中に地形図で川幅が狭まったところは抜けておきたいと思いながら進む。
18m滝は巻いて、大釜15m滝は水線右側をフリー直登でこなしてなんのことはなく登攀が必要そうなところを抜ける。

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仙ノ淵。ちょっぴり寒い。
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18m滝は右岸巻き。

15時半、幸い雨もまだ降らず、適当なところで泊とする。
タープ2枚でこれから降るであろう雷雨に備えて寝床を作り、OKDさんとおせんさんは狩りに出かける。武器を持ってこなかった僕は今日のために準備してきたスパイスウィスキーをさっそくチビチビしながら、乾いた服に着替えてなんとなく夜ご飯の準備をする。
そうこうしているうちに雨が降ってきてやがて本降りになりOKDさんとおせんさんが戻ってくる。何度かトライするも焚き火はできずにガスバーナーで夜ご飯。
夜ご飯は、岩瀬た特製のゴマ・ネギ・山椒・五香粉 をふんだんに振り撒いた麻婆豆腐だ!(丸美屋の麻婆豆腐がベース
事前に牛豚合い挽きの挽肉を胡麻油とニンニクと海鮮?でサッと炒めてから凍らせて持ってくるという手の込んだ下準備をしてきた甲斐もあり、なかなか上手にできたので良かった。
中華料理は高温で熱する「バオ」という技術があるようで、今回仕上げに焚き火でバオをやりたかったがそれはできずに残念。また今度晴れた日にバオりたい。

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チルタイム

今夜は雷がそこかしこにドッカンガラガラするかと心配していたが、思いの外天気は悪く無く、分厚い雲の中を時折チカチカと眩く程度だった。

8/27

5時半に起きて朝ごはん。アルファ米の雑炊。
何度経験しても慣れることのないヒヤッとしたイヤァな着替えを済ませて、7時に出発。
今日はもうなにか緊張するようなポイントは無く、ひたすら牧歌的なアルプスの沢を遡って行くだけだ。ヨーデルを口ずさみたくなるなぁ。
ヨロレイヒー!

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ヨロレイヒー1
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ヨロレイヒー2
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ヨロレイヒー3
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ヨロレイヒー4

天気も悪く無く、時折晴れ間が見える。良い気分だ。
ちょうどシーズンのクロマメ(ブルーベリー)を頬張りながら甘酸っぱい遡行を続け、12時に笠ヶ岳から北に伸びる尾根に詰め上げる。しばし休憩。

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詰め
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もぐもぐブルーベリー

そうこうしているうちに雨が降り始め、降られながら13時半に笠ヶ岳山荘に到着。

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天気悪くなってきた
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霧中のおせんさん
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もう少しで山荘ですよー!

今日は笠ヶ岳山荘まで来れたら良しという計画だったので、雨も降ってるし素泊まりしようかな?と話しながら宿泊料金を確認すると9500円とのこと。
その値段に驚いてしまって反射的に今日は下山することに決める。(後々この選択を後悔することになる
小屋のお姉さんに記念写真をとってもらい、売店のカップラーメンをいただいて、14時半下山開始。
テント場を通ったが、タープを張れそうな場所も無かった。

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笠ヶ岳山荘で記念写真
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たおやかな稜線。雨風で冷える。

19時から20時の間くらいには新穂高につけるかと思っていたけれど、稜線上は雨風が寒く、思いの外ペースが上がらずおせんさんにいたっては若干低体温症の兆候があったようで急いで着替えたりするシーンもあった。
沢登り装備とはいえ、当たり前だが濡れと風は要注意だ。

寒かったけれど、杓子平ではいくつもの雷鳥の群れに遭遇し、中には手で触るまで逃げない個体もいたりして、癒されながら下降を続ける。

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杓子平は広くて気持ち良い
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雷鳥の群れ。雷鳥の家族が3組ぐらいいた。
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かわいいなぁ

その後、雨は止んだが下山のペースが3人で少しずつバラけてきてしまい、僕は比較的元気だったけれどどうにも身体が温まらなかったので駆け足で笠新道の起点まで先に降りさせてもらう。
ようやく3人が合流したのが20時ごろ。
そこからは林道を歩いて21時にようやく新穂高登山センターに到着。

日帰り温泉はさすがにどこももうしまっていたので、新穂高登山センターの軒下を借りて泊とする。温泉は明日の楽しみに取っておく。
おせんさんのキムチ鍋とご飯にプラスして朝用の辛ラーメンもペロリして本日は終了!
お疲れ様でした。

8/28

未明から続々と登山者が現れるのを尻目に睡眠を貪り、6時ごろに起床。
7時ごろからぼちぼちと宿の売店などが開き始め、8時半に中崎温泉で湯に浸かり10時にタクシーで駐車地まで。
新穂高温泉は意外にもタクシーはあんまり入ってこないようで、危うく配車してもらえないところだったがOKDさんのたくみな交渉術で濃飛タクシーが来てくれ、無事に駐車地に戻ることができた。
帰りに神岡の道の駅でスーパーカミオカンデの勉強をしてから帰りました。
下山完了。


以上、山行記録でした。

アルプスの沢登りは空が広くて気持ちが良い。
下山でダメージをくらったので、そこはもう少し慎重に準備や判断をしても良かったかもしれないが、まぁ元気に降りてこれたので良かったでしょう!
今回もお疲れ様でした!