中御所本谷 沢登り

山行日
山域、ルート
中御所本谷
活動内容
沢登り
メンバー
おせん(L・記録)、谷口(SL)、吉岡、岩瀬た
天気
小雨と霧
装備
ロープ50m、予備30m、他諸々の登攀具
行程
6:00 菅の平BC - 6:30 しらび平 - 6:40 入渓 - 12:15 脱渓 - 12:30 千畳敷駅 - 14:00 ロープウェイ下山

『木曽駒ヶ岳の空に~雨とガスの千畳敷カール~』中御所本谷 沢登りの山行記録

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ガスガスの千畳敷カール

こんにちは、SMB改め、おせんです。
改名しました!

今回、木曽駒ヶ岳は千畳敷カールを源頭部にもち、そこから流れ落ちる本流沢『中御所本谷』で沢登りをしてきました。

一年前、OKDさんから『木曽駒のロープウェイ下を流れる沢を遡行すると、千畳敷カールに詰め上がる事ができて、明るく楽しい沢だよ』と聞いて、前々からやってみたいなと考えていました。
そして今回、自分がリーダーとなり、吉岡君、岩瀬君、そしてサブリーダーに谷口さんという布陣で臨み、天候などの不安要素を跳ね除け、無事に千畳敷カールまで詰め上がる事が出来ました。
以下、山行記録です。

前夜

長野へ向かう道中は豪雨だった。
翌日は大気が不安定で雷雨を伴うとの予報。
車内は『映画館でアルピニスト観て帰ろっか…』と諦めムード。
そんな中『自分は雷に打たれて雷神になる』と言い張り、強気で前向きな岩瀬君。
そんな彼が口ずさむ、神戸山岳会のテーマ曲(作詞作曲・岩瀬た)をBGMに、天気が好転する事を祈りながら長野に向けて車を走らせた。

当日の朝

午前4時に目を覚ますと、祈りが通じたのか薄曇りの空。
コンビニの駐車場で温かいコーヒーを飲みながら、前夜見る事が出来なかった中央アルプスの山々を眺めて、これならいける、と確信。
今回は下山ロープウェイの終便の事もあり、時間との勝負と考え、可能な限り早く入渓したかったので菅の台バスセンター駐車場に車を駐め、事前に予約していた赤穂タクシー(朝早くからありがとうございました🙏)でしらび平駅まで。
そこで装備を整え入渓準備。
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入渓

6:40、しらび平駅の裏手から続く遊歩道を歩き入渓。
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少し歩くと日暮らしの滝
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右のルンゼをロープを出して
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続いて皆んなアッセンダーで
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続く8m
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10mCS、写真より迫力がある
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8mナメ滝、ここは落ち口右のワンムーブが少し悪かったので、ロープを出す。
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雪塊がゴロゴロ
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剥がれた石の下にはサンショウウオ
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6m,15mの巻き
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良い具合に巻けました。
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もぐもぐタイム
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15mと右は枝沢の2段40mトイ状
楽しく登れそう。
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15mを巻くために左の枝沢に入る。
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躍動感!!
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逆くの字。
今日はとてもじゃないけど登れそうにない。
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連瀑帯の始まり。
ここぞとばかりに水線を狙って思い思いのルートで。
どんどん高度が上がるので、息が切れてくる!
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作戦会議。
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鏡の滝。
つるんとした岩肌を流水が覆い鏡のよう。
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目の前に滝(激しめ)のある最高の野天風呂。
火照った身体を冷やす。
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iPadが落ちていました。
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ハンマー投げの練習。
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えいやっ
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もうすぐ終わり。
ほっと一息。
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幻想的な詰め。
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何も見えない千畳敷カール!
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『木曽駒ヶ岳の空に』

まとめ

一気に1,000m高度を上げる為、滝に次ぐ滝。ゴーロ歩きは殆どなし。
序盤の滝はロープを出して安全を期して。
中盤の巻きはルーファイを上手くやらないと詰みそう。
終盤の連瀑帯は鬱憤を晴らすかのようにガシガシ登っていく。
そして、最後は千畳敷カールが出迎えてくれる…筈がガスガスで、近くに咲いたお花しか見えませんでした。
今回は、本来水線を登れるはずの滝も、少し増水していた様で、ちょっと遠慮したいレベルの迫力がありました。
そして、ロープウェイの終便を逃すと、千畳敷でビバークか、中央アルプスを縦走して下山という、中々ハードでご機嫌な状況になる可能性もあったので、時間配分はシビアに行いました。
しかし仲間に恵まれ、巻きのルーファイも上手くいき、パッパと手際良く50m、30mのロープを使い分けて出した事で、短時間で遡行出来たと思います。
また、初2,000m級の沢だったので普段の沢と勝手が違い、色んな学びがありました!
時間に余裕があれば宝剣のピストンも、と考えていましたが、展望も望めない為中止に。
下降はロープウェイを使い、遡行してきた沢を上空から眺めながら楽々下山。
次は40mトイ状を登って、詰めを千畳敷ブルーで飾りたいな。

落し物

沢中でピンク色のiPadを拾いました。
伊那バスさんを通じて(お手数をお掛けしました)今頃駒ヶ根警察署に届いていると思います。
お心当たりある方はお問い合わせ下さい!
伊那バス駒ヶ根営業所 0265-83-4115
駒ヶ根警察署 0265-83-0110