正沢川 悪沢 アルパインアイスクライミング

山行日
山域、ルート
正沢川 悪沢
活動内容
アルパインアイスクライミング
メンバー
岩瀬た(記)、岸本

正沢川 悪沢 アルパインアイスクライミングの山行記録

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こんばんは、岩瀬た、です。
岸本くんと悪沢に行ってきました。
悪沢という名前が気になって行くことにしたのですが、詰めのラッセルが本当に悪かったです。

以下、山行記録です。


装備

8.2mmx50mダブルロープ
スクリュー9本(使用2本)

行程概要

8:00 コガラ登山口駐車場 出発
10:20 悪沢入口
12:20 悪沢大滝
17:20 稜線
19:00 コガラ登山口 下山

行程詳細

上松のセブンイレブンで朝ごはんを食べた後、小雪の降る中コガラ登山口駐車場へ。
準備をしていると、様子を見に来た地元のおじちゃんに「沢登り行くの?日帰りだね?今年の氷は良い感じのはずだよ!」と声をかけてもらう。よしよし!と思いながら出発。

あまり雪の無い登山道を、この調子で雪少なくて滝が凍ってたら最高やなと思いながら歩く。
沢沿いにドボンしないように気をつけながら進むと、少しずつ積雪が増えてきた。

悪沢に入って最初の小滝、岸本くんが良いとこまで進んでそのまま登って行けそうだったけど、一応ロープつけてもらおうと思いスクリューでセルフをとってもらってロープを投げてクライミング開始。
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全く不安なく登っていって、僕もフォローで上がる。
膝くらいの積雪の中を進むと程なくして次の滝。
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リードさせてもらう。登りきっても立木が無かったのでしょうがなくボロボロのハーケンの残置支点でビレイ。ハーケンもらっとけば良かった。

膝から腰くらいのラッセルになってきて、思いの外積雪あるな、、、と思ったところで早くも悪沢大滝についてしまった。
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二股になっていて、右の滝が本流だけど、ガイドブックによるとどっちを登っても良いみたい。
右の滝よりも左の滝の方が登りがいありそう。
とりあえず近づいて安定したとこでロープ出そうと思って進むと、意外と安定した場所が無くて左の滝に取り付くことができずに通り過ぎてしまった。傾斜的にクライムダウンするのも面倒だな、、、って感じで、もっと手前で準備すれば良かったと思いながら右の滝を登ることにする。
結構寝ていたし半分雪で埋まっていて簡単そうに見えたのでロープ出さずにそれぞれ登ることにする。
登り初めは問題無かったけど登るにつれてアックスの効きが悪くなっていき、ピックを引っ掛けようと表面の雪をゴリゴリ払ってたら大きな穴が空いてしまった。
思ってたよりも氷がだいぶ薄いことと向こう側に大きな空間があることを知って、「これアカンやつやん」と思いながらピリッと緊張して落口に抜ける。
氷を見る目の未熟さを痛感。
岸本くんがとったラインはさらにグズグズだったようで、上からロープを垂らして安全をとってもらう。

大滝の上は腰ラッセルで、ラッセルきついなぁと話ながら岩陰で休んでいると、小滝の上から小雪崩が落ちてきた。この1週間ほど中央アルプスには降雪も無かった天気予報だったので、え、まじで。と思いながら少し待っていると、続いて大きめの雪の塊がボフボフ鳴りながら落ちていった。
落ちてくる雪に直撃したくなかったので小滝の横の雪斜面を岸本くんが登るも、なんかちょっと悪そう。
同じところ登りたく無いなぁと思い、小滝の様子をしばらく見てると小雪崩はやんでいるようだったので、意を決して急いで登る。
小雪崩の原因は、木に乗っていた雪が風で揺られて落ちてきてただけだったようで、ホッとしていると岸本くんも雪斜面を這いつくばりながら登ってきた。
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そこから稜線まで腰から頭越えのラッセルで、目の前の雪を切り崩しては足元を踏み踏みしつつ木の枝を頼りに滝よりも悪い藪漕ぎラッセルをしながらの詰めとなってしまいました。
水平距離300m進むのに4時間かかってしまい、稜線に出たときにはホッとしましたが登山道にトレースは無く、ヘッドライトで道に迷わないように気をつけながらの下山となりました。


以上、山行記録でした。

岸本くんとは初めての山行だったので、お互いの様子見も込めて難しさ抑えめの沢に入ったつもりでしたが、滝の質(うすく雪の乗った滝は斜度が緩くても結構悪い)の見極めの良い勉強になったし、しんどいラッセルをこなしてヘッデン下山になったりで、なかなか充実した山行になりました。

次の日の奇美世滝に続く。