熊野川水系 大塔川 黒蔵谷 沢登り

山行日
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山域、ルート
熊野川水系 大塔川 黒蔵谷
活動内容
沢登り
メンバー
T.I、I(記)

熊野川水系 大塔川 黒蔵谷 沢登りの山行記録

当初、T.I君と大きな沢をやろうと、色々と思案して金木戸川小倉谷を予定していた。
コロコロと変わる天気予報に最後まで悩まされたが、北陸方面の悪天予報が決定的となり、リサーチと事前準備を怠らないT.I君が第2案として計画してくれていた関西の名渓、黒蔵谷に転進する。
幸い天候にも恵まれ、沢登りの醍醐味を存分に味わうことができた。
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9月2日(月)晴れ

途中、仮眠を交えて県道241号線を遡り大塔川林道に入る。
落石跡が多く、普通車では心許ない。
突合の看板がある空きスペースの端に車を停めて準備する。
今回も体力差を勘案して、T.I君に40mロープと食料、タープ等を背負って貰う。
急斜面の杣道を下りて、大塔川に入渓する。
少し遡ると、西から黒蔵谷が合流する。
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黒蔵谷に入ると、清流に朝陽が煌めき、心が躍る。
最初に現れる鮎返滝は、釜を泳いで左に取り付く。
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上部が立っていたので、荷物を下ろしてロープを出し、T.I君リードで越える。
要所にハーケンを打ちつつ登るT.I君は、下から見ていても安定感のある登り。
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荷物をサブロープで荷揚げしてもらい、セカンドでハーケンを回収しつつ越える。
抜け口のスタンスの置き方が難しい。
落ち口の激流を泳ぎ渡り、谷が右に屈曲すると下ノ廊下の始まりだ。
廊下は、太陽の光が降り注ぐ清流が輝き、素晴らしい景観を提供してくれる。
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連続する淵と小滝を泳ぎとヘツリで越えて行く。
2条2m滝は、左をへつって越える。
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多条ナメ滝かな?
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釜を持った2m滝はパスして右から越える。
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直ぐにナメ4m滝、T.I君は泳いで左から、自分はパスして右を越える。
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標高190m付近の河原で一息入れる。
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直ぐに始まるナメを越えると三連ノ釜を持つ美しい2m滝、左岸をへつって越える。
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これを越えると下ノ廊下が終わり、右手から小滝のかかる出谷が合流する。
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谷は右、左と曲がり、次の中ノ廊下が始まる。
ここも泳ぎとへつり、時に岩登りで越えて行く。
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最初の2条2m滝は、釜を泳いで滝身左手際を攀じ登る。
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連続する淵を泳いで進み、次の2m滝は、左手を泳ぎながらへつり、滝左の岩の窪みを登って越える。
重荷では辛いところだ。
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細い淵の右岸を越えて進むと洞窟状の5m滝が現れる。これは登れず右岸巻き。
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砂利に埋まった45m淵付近で一息入れて進むと、トポや数々の記録に出てくる2段6m滝。
荷物を背負ったまま取り付いて感触を確かめたT.I君が、荷物を下ろして再挑戦する。
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すると、あっさり、フリーで抜けてしまう。
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意外といけるのか?と勘違いした自分は、荷物を背負ったまま取り付つくも、身体が水面から上がらず、T.I君が垂らしてくれたシュリンゲで敢え無くA0。
これを越えて、10分程進むと右から高山谷が合流する。
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少し進んだ廊下の中に現れた6m滝は滑り易い滝身左を登る。
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岩間2m滝は、T.I君にショルダーして貰って越えたが、T.I君は荷物を背負ったまま登ってきた。
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次のCS滝2mは、大岩の右にある隙間を越えるが、抜け口が被り気味で、荷物を背負っていると苦しい。
しかし、T.I君は荷物を背負ったまま越えてしまい、自分は潔く荷物をT.I君に渡して空荷で越えた。
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時刻は15時をまわり、そろそろテン場を見つけなければならない。
連続する小滝を越えて行くと、大岩が現れ、トポの巨岩の累積帯に到達したことを知る。
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巨岩上部の4m滝を越えて進むと洞窟状のゴルジュとなり、奥に13m滝が現れる。
更に奥には、巨大なカンタロウ滝も見える。
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13m滝は登れず、トポ通り右岸を高巻くが、結構急斜面の木登りで気が抜けない。
少しトラバースしてルンゼに降りるのだが、下部が切れ落ちていたので、ロープを出して10m程懸垂下降する。
ルンゼを越えて落ち口に降り立つと、直瀑の34mカンタロウ滝に圧倒される。飛沫を浴びているだけで、寒い。
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トポ通り左岸に通じている尾根の踏み跡を辿るが、上がるほど傾斜もきつくなり、木登りも辛くなってくる。
50~60mは登っただろうか。いい加減しんどくなってきた頃に漸く断崖の上部に抜け、脆い岩場を左にトラバースしていくと滝の落ち口らしき沢音が聞こえた。
T.I君先頭で、脆い岩場と急斜面を、木を掴みながら下ると、ぴったり落ち口に出ることができた。
この高巻きに約30分かかった。
時刻は既に1615、トポではまだ廊下帯が続くため、これを越えなければならない。
薄暗くなりつつある廊下帯を進んで行くと、右から美しい第3支流が合流する。
左手奥には釜を持った3条3m滝がかかる。
T.I君は急流の釜を泳ぎ切って滝右手の岩に上がり、そのままするすると登って越えてしまう。
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自分も続くが、滝右手の岩の手掛かりが掴めず力尽き、急流に押し戻されてしまう。
直ぐにT.I君がロープを投げてくれたので、これを掴み、何とか岩に這い上がることができた。
なお、滝右の岩を登ると上に登らされ、落ち口に降りる足掛かりがないので、ジャンプかズリ落ちることになる。
突破が難しいとあった次の2段6m滝は、泳いで滝の左にある岩の窪みから越える。
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この先の大岩上(右岸)に砂地上の平らなテント適地を見つけたが、もう少しでトポ上のテント適地に至るということで先に進む。
そして現れたのがトイ状2M斜滝、結構ヌメヌメなうえにトイ状から釜に直噴射流が落ちている。
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滑れば間違いなく空母のカタパルト発射よろしく釜に直噴射落ちである。
流石に幕営前のドボンは遠慮したいので、先ほどのテント適地まで戻ろうと考え始めたが、左岸を登ったT.I君がロープを出してトラバースするというので、立木にセルフを取ってビレイする。
細かいスタンスを拾って、ジワリとトラバースを成功させたT.I君に腰絡み確保して貰い、自分も冷や冷やしながら何とか無事トラバースして滝を越える。なお左岸の噴射口付近にハーケンが打ってあった。
これで核心部は抜けたことになる。
右手から支流が入り、谷が左、右と屈曲した先に漸く河原状のテント適地を見つける。
右岸の一段上がった河原にタープを張り、腰を下ろして一息つく。
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T.I君が担ぎ上げくれ調理してくれたボリューム満点のマーボー丼で腹を満たし、充実した初日を終える。
夜は心配していた雨も降らず、風も吹かず、寒くもなく、結構、快適に眠れた。

コースタイム:駐車地(標高175m)0840~0900鮎返滝~1115支流出合~1340高山谷出合 ~1545カンタロウ滝1615~1710トイ状斜滝2m~1755標高500m付近河原(泊)
平面距離:7.83km、累積標高(登り)1,942m(下り)1,625m

9月3日(火)晴れ後夕立

0530、薄明りに目覚めると隣のT.I君は、疲れが溜まっているのか深い眠りに落ちている。
起こさないように紅茶と朝飯のラーメンを用意する。
T.I君を起こして朝食を食べ、準備してタープを畳み出発する。
直ぐに始まった廊下に朝陽が差し込み、気持ちの良い遡行が始まる。
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実は、ここが上ノ廊下だったことを後で知る。
あまりにも、あっさり越えてしまったので、2人ともそれと気付かなかったのだ。
斜滝8mは、滝右の岩を登って越えたような気がする。
短い廊下を越えると、暫くは単調な河原歩きが続く。
2条小ナメとナメ滝L5mを越えて進むと、斜滝8m(地図上の黒蔵滝)が現れる。
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これを滝左の大岩から巻き登り、次の釜を持った綺麗な斜滝2mは右からへつって越える。
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暫く進むと左から大きい支谷が合流し、ここで一息入れる。
斜滝2mを越えて進むと奥の二俣に到着する。
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我々は、勿論、野竹法師山まで登るので、右手の谷に進む。
ナメ滝1mを越えると徐々に水量が減り始め、崩れやすいガレ場を登ることになる。
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次の分岐を右に進み、ガレ谷を登って行くと、奥に25m滝が見えた。
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手前にある4m滝を越えて25m滝に至る。
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滝の飛沫を浴びてクールダウンし、右岸のガレルンゼを巻き上がって右にトラバースすると、10m滝が姿を現す。
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これは左岸の滑り易い急斜面を、木の枝を掴みなが巻き上がる。
どちらの高巻きも急で滑り易く、結構悪い。
これを越えると同じく滑り易い2段3m滝、水もそろそろ涸れそうなので、水汲み休憩を挟む。
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次の5m滝は右岸を巻き上がり(この辺りが最後の水場)、一登りで涸滝35mが姿を現した。
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ここから両谷の間の樹林帯を右から巻き上がって行くのだが、最初の木登りが急峻で消耗する。
その後も急な木登りが続き、富士山の登りのように5m登っては一息みたいな感じになってしまう。
沢用のウェアを重ね着しているので、顔から滝のような汗が出てくる。
必死でT.I君の後を追い、高度差約200mを1時間程かかって、野竹法師山頂に飛び出す。
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最後は心が折れそうになりながらも、無事、山頂に辿り着き、T.I君と握手を交わす。
山頂は北東面が少し開けた樹林帯に囲まれており、山深さを感じる。
大休憩と着替え、靴の履き替えを挟み、後は長い林道を駐車地まで戻るだけだ。
当初、コルを越えた最初のピークから林道に下れると思っていたのだが、踏み跡がどうも薄いため、その先の標高844mピークまで取りあえず行ってみることにする。
しかし、標高844mピーク東面は、藪の急斜面で、どうも下りる気がしない。
T.I君と相談し、取りあえず尾根上を進み適当なところから、林道に降りことにする。
結局、そのまま藪尾根を東に進み、二つのピークを越えることにしたのだが、アップダウンと藪の激しさと、自分のバテが足枷となり、結構時間を喰ってしまう。
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標高954mの次のピークを越えて南の尾根を下り、最後に懸垂下降して林道に降り立った頃には、既に時刻は15時をまわっていた。まだ約15キロの林道歩きが残っている。
少しの休憩を挟んで林道を歩き出すが、俄かに黒雲が立ち込めたかと思うと、滝のような夕立が降り始める。
急いでカッパを着て、うんざりしながら下っていると、今度は足元からヤマビルの攻撃が始まる。
この林道のヤマビルの多さは半端ない。
足元のヤマビルを時折、振り落としながら、雨の中、林道を2人で黙々と下る。
2時間程で、漸く雨も小康状態となり、林道が大きく右へカーブして安川大塔川林道へ下り始めた時、何気に対岸に目をやると、斜面が大きく崩れ、岩肌が露出しているのが目に入る。
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まさか林道埋まってないよな、と思いつつ、安川大塔川林道と合流して一息入れてから下って行くと、悪い予想は当たり、林道は大量の土砂に埋まっていた。
最初の山崩れ跡は、ガレ場の崩れやすい落石に注意しつつ何とかトラバースで越えられたが、次の山崩れ跡は、大きく抉れており、下は沢まで切れ落ちている。
トラバースできそうにないので、上か下から越えるしかないが、もう日没は間近である。
T.I君と相談のうえ、沢装備を付けて沢を下ることにして、再装着のうえ河原に降り立つ。
下り始めると直ぐに高い堰堤が現れ、その下には滝と崩壊地が見えた。
暗闇の中、この滝下りはリスクが高い。やむを得ず、河原にタープを張り、もう一晩越すこととする。
しっかり予備日を設定してくれていたT.I君に感謝するとともに、2人で、こういう事態に備えての予備日設定は大事なことだなと再認識する。
夕食はT.I君が用意してくれた珈琲とスパイシーなウィンナー入りカレーで腹を満たす。
翌日、無事、崩壊地を越えられるよう願いながら眠りにつく。

コースタイム:標高500m付近河原0710~0740黒蔵滝~0805二俣0820(標高500m)~0840奥ノ二俣(標高600m)0850~0920,25m滝(標高680m)~1030涸滝35m(標高800m)~1140野竹法師山(標高971m)1220~1250小ピーク~1305標高844mピーク~1340標高906mピーク~1435標高854mピーク~1510林道(標高780m)1555~1810林道崩壊地~1930標高470m付近河原(泊)
平面距離:13.28km、累積標高(登り)1,896m(下り)1,922m

9月4日(火)晴れ後夕立

心配していた雨も、あれから降らず、風もなく快適な夜だった。
少し早めに起き、紅茶を飲みつつ朝食のスパゲティを食べて準備する。
まずは空荷で偵察に出るが、滝は良い懸垂支点が取れそうになく、道路高さのトラバースもやはりリスクが高い。
相談の上、崩壊地際の立木から斜め懸垂で中間の倒木までトラバース気味に下ることにする。
先ずはT.I君が先行してガラガラと脆い地盤の落石を落としながら、懸垂トラバースしていく。
上手い具合に大きな倒木まで辿り着き、次に自分も同様、落石を落としながらトラバースする。
支点がなさそうだった滝の左岸を見ると、下部は木梯子、上部はフィックスロープが張ってあるのが確認できた。
崩壊地中間部からガレ場をトラバースして上の林道に復帰できそうだったので、偵察に行くとフィックスロープが張ってあるのが見えた。
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それを辿ると、無事、林道に復帰することができ、2人でホッと胸を撫で下ろす。
崩壊地の幅は、約400mといったところだろうか。
また崩壊地が現れないことを祈りながら、一応、沢装備で林道を下ることにする。
次の林道分岐まで来ると昨年の台風20号の影響により通行止めとの標識が立っていた。
熊野川水系 大塔川 黒蔵谷 沢登り DSCN9229

長いクネクネした林道に飽き飽きしつつも、気持ちの良い沢音を聞きながらトボトボと歩く。
いい加減、重荷に肩が痛くなってきたころに、漸く駐車地へ辿り着く。
下ってみれば2時間と少し、昨日あのまま順調に歩けたとしても、到着は20時をまわっていただろう。
河原で冷たい沢水に浸ってクールダウンし、装備を片付けて黒蔵谷を後にする。
途中、十津川温泉の泉湯で汗を流し、昼食を食べて帰路に着く。

コースタイム:標高470m付近河原0550~0655崩壊地を越えて林道復帰~0920駐車地
平面距離:9.38km、累積標高(登り)882m(下り)1,217m


関西でも指折りの谷と言われるだけあって、素晴らしい景観、泳ぎ、渡渉、登攀、高巻き、そして長い林道歩き?、予想外の崩壊地?等あらゆる要素が詰まった?ボリューム満点の沢だった。
第一候補だった小倉谷に行けなかったのは残念だったが、それを補って余りある沢登りになったと思う。
ヤマビルは、沢沿いは殆ど見かけなかったが、帰りの安川大塔川林道に至る林道には多数生息していた。
林道崩壊地は、一度沢に降りて沢沿いに崩壊地を越えてから林道に復帰するのが早そうだ。
パートナーのT.I君には、仕事が忙しい中、ダブル山行計画作成から諸準備、共同装備の負担までして貰って色々と負担をかけた。T.I君に感謝したい。