霞沢岳 西尾根 残雪期クライミング

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霞沢岳 西尾根 残雪期クライミング 山行記録

3月から私事でバタバタしていたが、再びUさんから山のお誘いが来る。
切り替えも必要と割り切って、山に行くことにする。
山域を相談していた時に、ふと霞沢岳が目に留まる。
調べてみると山頂にほぼダイレクトに突き上げる西尾根という冬季初級バリエーションルートがあるではないか!?
Uさんを説き伏せて!?計画を作る。さて山行は如何に・・・

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4月22日(土)

山積みの仕事を切り上げ、山に向かう。
Uさんに殆ど運転して貰い、坂巻温泉へ。トンネルの間に位置するので、思わず行き過ぎてしまう。
3時過ぎに到着し、そのまま車で仮眠。
7時過ぎに起き出して、ゆっくりと準備し、駐車料金を2日分支払って出発する。
既に上高地行のバスが開通しており、バスに触手が動くが甘えを断ち切って!?上高地までトボトボと歩く。
初めて歩く釜トンネル。歩道はあるが、直近を大型観光バスが行き来するので結構怖い。バスが開通する前がベストかな。
釜トンネルを抜けると眩い白銀の世界が広がる。「あ~やっぱり来て良かった!」としみじみ思う。晴れ男!?のUさんに感謝!(笑)
ひんやりとする上高地トンネルを抜けると間もなく砂防事務所の看板が見えてくる。駐車場から約1時間10分の行程。
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看板を右折すると直ぐに取り着きの急斜面の笹藪だ。
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休憩を挟んで急斜面の登りに入る。
1700m付近までは、ひたすら笹藪漕ぎに終始する。しかも急斜面のトレース跡が凍り付いているので始末が悪い。Uさんは慣れない藪漕ぎに苦労していたようだ。
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アイゼンを装着し雪面上の急斜面を登る。傾斜がきつく立木を掴みながら高度を稼ぐ。
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高度1850m付近でやや傾斜が緩くなり、ここから1950m付近のコルまでがテント適地だ。
我々はもう少し先まで行ってみることにする。
右手の尾根と合わさる2000mを越えた辺りの傾斜が最もきつい。
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この辺りで日帰りペア2組みと出会う。見たところ登攀具なしの軽装備だ。
テン場を探しながら進むと2150m付近に何とか一張り張れそうなスペースがあった。じっくりと整地してテントを立てる。
実際ここより上は再び尾根上の傾斜がきつくなりテント適地はあまりなかった。
展望はよくないが樹林帯の木漏れ日の中、テントでのんびりと過ごす。夕食はUさんが担ぎ上げてくれた得意!?のウインナーとエリンギの炒め物&ミートスパゲッティーとスープで満腹MAXに。
翌日のアタックを描きながら、19時前に早々と眠りに着く。

◆坂巻温泉0820~0930砂防事務所看板(尾根取り着き)~1330標高2150m付近泊地

4月23日(日)

0330に起床する。流石に0度以下だが真冬と比べると断然快適である。
Uさんお勧めのトマトソース入り棒ラーメンが冷えた身体に染み渡る。
せっかくなので担ぎ上げた登攀具を装着して出発する。相変わらず急斜面の尾根を登るが荷物が軽い分、スピードが上がる。
標高2,400m付近から徐々に視界が開けてくる。徐々に昇る朝陽に照らされた乗鞍岳、背後の焼岳が美しい。
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前方に黒々とした核心の2500m岩場が見えてくる。雪があればロープを出した方がよさそうだが、今日は岩肌が露出し階段状になっている。
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中間付近の乗越がワンポイントで少々悪い。各々ロープ無しで越える。
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続く短いナイフリッジを越えると徐々に尾根は広がり山頂が少しずつ迫ってくる。
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快晴の空のもと、周囲の白銀の山々を楽しみながら雪面を踏みしめて登る。尾根を登りきると、やや左手にピークが見える。
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そして朝陽を浴びながら初めての霞沢岳頂上へ。2人で握手を交わす。
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頂上は360度の展望で、勿論貸し切り。目の前に奥穂、前穂がドーンと聳え立ち、白山、南アルプス、八ヶ岳までくっきりと見える最高のロケーションだ。
お湯を沸かしてコーヒーを淹れる。無風で音のないピークを満喫しながら暫しボーっとする。
1時間ほど景色を楽しみ、後ろ髪を引かれつつ山頂を後にする。
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帰りの岩場はロープで懸垂する。40mロープだったので、中途半端な懸垂となる。
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テン場まで戻り、一息つく。テントを片付けて下山開始。傾斜がきつい分下りは早い。
尾根を外さないよう慎重に下り、笹藪漕ぎを経て取り着きへ。おかげでアイゼンは泥んこだ。
帰りもバスに触手が伸びかけたが、ぐっと堪えて(笑)徒歩で坂巻温泉まで。
秘湯の熱い温泉に浸りながら、ふと明日のこと思う。あ~また現実世界に戻らなければ・・・(溜息×10)・・・(笑)
帰りは、またしてもUさんが1人で運転を頑張ってくれて無事、帰神。
Uさん、ありがとうございました!!

◆テン場0450~0550標高2500m岩場~0635霞沢岳0730~0845テン場0950~1125取り着き1140~1245坂巻温泉