比良 堂満岳ルンゼ中央稜 厳冬期アルパインクライミング

山行日2014年12月21日
山域、ルート比良 堂満岳ルンゼ中央稜
山行形態厳冬期アルパインクライミング
メンバーY吉、U本、I、T田、T(記)

比良 堂満岳ルンゼ中央稜 厳冬期アルパインクライミング 山行記録

前回、止む事なき事由により、敗退となった堂満ルンゼへ再度訪問する。今回こそは取り付きもばっちりの筈であったがまたもやウロウロしてしまい、時間をロスする。

前夜発組は3名、イン谷口に車を停め、小宴会をして寝る。私は一週間の仕事の疲れが抜けず(いつもの言い訳ではあるが)車の運転も替わって貰い、車中~テントで爆睡する。

朝、当日合流2名が早速やってきた。急いで準備をするがやや手間取り、出発は8時となった。

一時間ほど歩き、第一ルンゼの堰堤に到着。今回はトレースもあり、紛う方もない。

はずだったが何かがおかしい。が先行Pも見えるので後を追いかけていると、聞かれる。「中央稜はこっちでいいんですかねー?」うーん、断定できない。去年ワシは一体どこを登っていたのか。あれは別人だったのか。尚もしばらく登っていくと先行パーティが懸垂下降をしている。

ここでまた惚けた質問をしてしまう。「雪訓ですかあ??」と、「ルートを間違えました。右下方に取り付きのハーケンが見えるのでそこまで懸垂で降ります」およよ!!すると我々の後方からも次のパーティがやってきた。事情を伝えると、時間もないのでこのままこのルンゼを詰めて登りますとのことだった。我々はどうしようかという事になり、とりあえずこの2ルンゼらしき所をクライムダウンすることにする。1箇所岩場が有り、立ち木もないためここのクライムダウンはこのメンバーでは無理だろう。ということで途中から沢をトラバースして中央稜取り付きの目印の滝とトラロープまでロープを張る。やっと正規の取り付きに付くと先行Pが登攀中だ。しばらく待って、やっと登攀を開始する(11時)。Y、U、Iで先行、T、T田で後行とする。早速ロープでスパゲティが出来てしまい、解除に手間取る。2ピッチ目くらいからはリズムも出来だし、順調に高度を上げる。
堂満岳ルンゼ中央稜 アルパインクライミング 山行記録 FH000010堂満岳ルンゼ中央稜 アルパインクライミング 山行記録 FH000011

私は途中からまた睡魔に襲われ、いつ岩場から剥がれるかとひやひやする。上部で右稜線に進路を変え、まだ見えぬ頂上を目指す。14時、ロープを解除、ここからひたすら雪稜を登り頂上を目指すがなかなか長かった。14時40分頃、5名相次いで頂上着。
堂満岳ルンゼ中央稜 アルパインクライミング FH000014

山頂ラーメンもそこそこにヘッドランプを準備して東稜道を下山開始する。イン谷口着17時30分。解散。

皆さん、お疲れ様でした。次の日、悪夢の15時間重労働が待っていようとは。。
Special Thanks to Y吉さん。おかげで山行が引き締まりました。