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北ア 朝日岳山スキー(蓮華温泉をベースにして)

08.03.29〜31 金田  晏

3月29日(土) 曇のち小雪  
 栂池ゴンドラリフト乗り場で札幌から来たメンバー4人(ツアーガイド氏、女性3名)と合流、ゴンドラリフトとロープウエイを乗り継いで標高1829mの栂池自然園駅へ。天狗原へ登るパーティは全員集められて栂池自然園の監視員から雷鳥生息地への立ち入り禁止区域や雪崩の危険地帯等の説明を受け構内でシールを張って9時45分出発。蓮華温泉へ入山するパーティは私達5人の他14〜15人のガイド付きパーティが2パーティあり大賑わいになりそうだ。小雪の降る中、天狗原へ11時30分に到着。

 白馬乗鞍へ登って蓮華温泉へ入る予定だったがガスで見通しが悪いのでガイドの判断で振子沢経由に変更、露岩の上で休んでいる他パーティを尻目にすばやくシールを外して振子沢へ一番乗りで飛び込む。バージンスノーに銘銘のシュプールを描いて蓮華温泉に12時45分到着。2階の一室に落ち着くとガイドの少し滑りに行きませんかという問いに全員がOK!!13時30分ロッジを出て滝見尾根を1時間ほど登り樹林の間を滑って最後は急斜面を沢に下ってロッジに15時帰着。夕食後のミーティングでツアーガイドから蓮華温泉からの山頂往復は行程も長いので行動のタイムリミットは午後1時までとする旨の説明があり早朝6時出発に決定。

3月30日(日) 晴のち雪 
 朝日岳は遠いので管理人さんの好意で朝食を5時30分に済ませ6時蓮華温泉ロッジを出発。シールはつけないでほぼ地図上の夏道沿いを滑って兵馬ノ平へ滑り込み(6:40)小尾根に登ると眼下の瀬戸川の峡谷に橋が架かっているのが小さく見える。橋まで標高差にして230mの急斜面を一気に滑り下って瀬戸ノ渡に7時05分到着。橋の少し下流のスノーブリッジで対岸に渡りシールを張る。シールを張りながら帰路はこの標高差を登り返さなくてはならない、きついなあ〜と見上げる。峡谷から見上げる狭い空は真っ青に晴れ登高意欲が湧いてくる。

 急斜面を登って瀬戸川と白高地沢に挟まれた尾根上に出る。右下に白高地沢を見ながら緩斜面の尾根を登り地図上に表記されているヒョウタン池(7:58)を経て一面雪に埋め尽くされた白高地沢の源頭に下り徐々に高度を上げる。朝日岳の山頂は見えているが登れども登れども近づいてこない。参加者の一人が少し遅れだす。ツアーガイドからは時間的には順調に来ていますよ、と励ましの声がかかる。頂上との標高差400m余りのところで比較的元気に登っていた人が登高意欲をなくし帰路の体力を温存したいからここで待っています、とツアーガイドに申し出る。丁度森林限界(標高2000m)で平らな地形で風も余り当たらないが今は暖かいが寒くなってきたら防寒着で暖かくするようにガイドからのアドバイスがあり心残りだが彼女の意志なので待っててもらうことにする。

 天気も変わり始めいつしかうす雲に空全体が覆われ遠くの山は雲の帳の中に閉ざされた。4人で先を急ぐことにする。頂上から北東に派生する尾根を回りこむように真っ白な大斜面を登る。白一色の世界は距離感が掴めない。主稜線は見えているのだがなかなか近づいてこない。12時45分頂上の手前の岩の露出したピークに着く、後10分も歩けば雪に覆われたドーム上の朝日岳の頂上だが天気も怪しくなってきたので登高はここまでとし記念写真を撮って下る準備をする。雪も降り出してきたので12時55分急いで下ることにする。一人ずつ順番に滑降する。雪質は少し重いが標高差400mの大斜面は圧巻であった。11分で一人待つ彼女のところへ滑り下り振り返ると4人のシュプールが奇麗に刻まれていた。
 往路を滑り下って瀬戸ノ渡着14時05分。ここから朝日岳まで往路は5時間35分、下りは1時か10分であった。滑りはここまで、シールを張ってすばらしい滑りの余韻に浸りながらゆっくり蓮華温泉へ登り返し15時48分帰着する。空模様は本格的な雪になっていた。

3月31日(月) 雪 
 11時に木地屋まで迎えの車が来てくれるので6時半朝食を済ませて7時出発、林道をショートカットして栂平より角小屋峠へ最後の登りを終えてシールを外す。昨夜来の雪で思わぬパウダースノーに皆大喜びだ。木地屋までは標高差900mのダウンヒル、ツアーコースとしての標識もあり迷うことなく快適な滑りで木地屋に10時35分下山する。



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