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白峰三山一日半縦走記録(燃えるアドレナリンNo.2)

1994.8月4日-5日 芝 正人

8月4日(木) 神戸須磨(13:30)甲府(19:00)
8月5日(金) 甲府(3:00)広河原(4:50/5:20)二股(6:20)北岳バットレス取り付き(7:10)八本歯のコル (8:05/8:15)吊尾根分岐(8:30)北岳(9:00)吊尾根分岐(9:15/9:30)北岳山荘(9:40)中白根山 (10:00)間ノ岳(10:30/10:40)農鳥小屋(11:10)西農鳥岳(11:45)農鳥岳(12:10/12:20)大門沢出合(12:40)大門沢小屋(13:50/14:20)農鳥岳登山口(15:30)奈良田(16:00)奈良田(17:00)身延(18:30)神戸須磨(23:50)

地図 25000分の一 鳳凰山 夜又神峠 奈良田 仙丈ガ岳 間ノ岳
必要経費 約28.000円(交通費のみ)

*神戸から甲府、身延から神戸まではJR線利用、甲府から広河原、奈良田から身延までは山梨交通バス利用、広河原までは車で入れそうですが、農鳥岳登山口から広河原まで暗いトンネルの中を歩いて戻らなければなりません。バスは、いずれも始発、終発を利用、夏期編成なのでなんとか乗れたが、それ以外は、十分バスの時間に気をつけなければなりません。

報告
 最初に断っておきますが、この山行は自分なりのスタイルで行った山行で、皆様に同じ様な事を勧めるものではありません。国体の延長線上に富士登山競争があり、この山行を思いついた訳です。国体の出場を不利に考えられる方もいるかと思われますが、プラスに考えればこのような山行も可能であると理解してもらえばと思います。

 前夜の暴走族の来襲で、ほとんど眠ることができずバスに乗り込む。バスの中ではなんとか眠れたが、睡眠不足は否めない。トイレの時間待ちで出発が遅れる。まずまずのペースで登りだし、先行する登山者達を追い抜いて行く。二股までは快調であったがそれから先はふくらはぎが痛んでペースが鈍る。また不細工なことに、バットレスのほうに道を間違え、北岳バットレスの取り付き近くまでいってしまう。

 普通目の前に岩壁が迫ってくれば分かるつーの、30分以上ロスタイムしてしまった。後から、改めても仕方がないと思う。ここからますますペースが鈍り、ヒーヒーで八本歯のコルにたどり着く。十分に休みスタートするが、やはりペースは上がらない幸内さんの言うことが納得できた。北岳山頂は登山者でいっぱいだ。吊尾根の分岐までの下山時、2人連れのお姉様方(年上なので)と親しくなり、花の名前を教えてもらいながら話し込んでしまい15分のロスタイム、僕のスパッツ、運動靴姿に興味を示した様だった。

 これはいけないと思い急いでさよならを言ってスタートする。農鳥小屋又は大門沢小屋で打ち切ることも考えたが、ここからはきつい登りもないので気を取り直して進む。北岳の頂上に行けたので余裕が出来たのか、ここからは本来のペースを取り戻して快調にピッチが上がる。中白根山、間ノ岳、農鳥小屋と越えていき3000mの稜線歩きを楽しむ。西農鳥岳を越え最後のピーク農鳥岳でゆっくり休み、白峰三山にお別れを告げる。心配した足の状態も快調で、大門沢の下りもそう苦にならなかった。大門沢小屋で単独行のおねーさんと知り合い、山の話で盛り上がり30分ばかりロスタイム、おねーさんは奈良田で泊まるそうで、僕も勧められたが、当初の目的があるので断って出発、バスの時間が気になり駆けるように下り結構余裕を持って奈良田に到着できた。

 初心貫通、トレーニングしだいで、白峰三山の一日縦走も十分可能であると立証できたと思う(今までの記録を見ると13時迄に完走出来た人がいる。まだまだだ)。これで3回連続、目的通りの山行が実施できたがあまりこの手の山行をやり過ぎると精神に破綻をきたすので注意したい。奈良田温泉に浸かり、帰りのバスでビールを飲み達成感に浸りながらも、奈良田に泊まってもよかったなぁーと考えていたのである。



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