比良 八池谷 沢登り

山行日
山域、ルート
比良 八池谷
活動内容
沢登り
メンバー
前田 山村 橘(記)

比良 八池谷 沢登り 山行記録

あまりパッとしない谷名だが、色々調べてみると日本でも有数の秀渓であるらしいことがわかり、期待してガリバー旅行村へと車を走らす。登山者用の駐車場に車を停めさせて頂き、少しアルコールを注入してから眠りにつく。Yさんは明日に備えてか宴会にも参加せずに早々と寝ていた。

翌6時過ぎ起床。天気は快晴で、これなら沢に入れそうだと期待する。暫く林道を歩いてから魚止の滝を目指して沢に下りる。 いきなり秀麗な滝が現れるが、心の準備も出来てないので巻かせて頂く。

その後もいくつも綺麗で均整のとれた美しい滝が現れるので極力沢沿いに登る。よく見ると左右に整備された巻き道も垣間見れるのでここは度胸を決めてゴルジュに入らねば、山の男がすたる。

さて、美しい滝を越えていくとあっけなく大擂鉢に来た。ここも風景がよく、一幅の絵の中にいるようだ。しかしやや人工物が多く、やたらと鎖や鉄のステップ、緑の残置ロープなどが出てくる。

それはそれであると安心ではあるが・・。ロープは50mを持参したが、小滝の乗越ではやや長すぎて持て余した。特にロープワークに慣れていないと、出すたびにスパゲティが絡まるので解すのにも時間がかかる。最後に貴船の滝が現れ、そこは圧巻の風景だった。そこを左の梯子で越えると次第に両側に走っていた登山道も消え、滝を登るか、高巻きするかしかなくなる。次々に現れる6~8m位の滝の乗越が非常に楽しい。直登を諦めて高巻くと上へ上へと追いやられ、遂には踏み跡も無くなる、ということが2,3度有って懸垂などして基部に戻り、よーく観察してみると弱点が見えそこを登ると意外とするりと抜けられる。だが、落ちたら大けがの高さなのでロープと支点用のカム・ナッツ類、大スリング等は必携だ。そのうちに午後3時を過ぎ、この調子では釣瓶岳どころではなく、早く広谷へ到達し、一般登山道を歩いて戻ろうということでペースを上げる。午後3時半、広谷着。栄養補給をして、約1時間半でガリバー旅行村の駐車場に戻る。下山が楽な沢は有り難い。大峰ならもう少し必死で歩かねばならないだろう。さて、下山は楽だったが、帰りの湖西道路がよく混み、結局温泉にも入れずに神戸まで戻ることとなった。めでたしめでたし。

(完)